青森りんごが出来るまで
1月末〜3月末 整枝・剪定(せいし・せんてい)
整枝はりんご栽培で最も重要とされる技術です。木の中まで日光が入るようにし、毎年よいりんごが実るように木の形を整えます。
剪定は、大変難しい作業で、「千本以上木を剪定してやっと一人前」と言われているんですよ。
4月 肥料散布(ひりょうさんぷ)
4月に肥料を散布してりんごに栄養を与えます。最近は、堆肥や有機質肥料も使われているんですよ。
4月〜8月薬剤散布(やくざいさんぷ)
病害虫からりんごを守るために行います。青森県の基準では年間13回の散布ですが、りんごの実にかかるのは9回程度です。
安全性の高いりんごを消費者に提供したいと、年間6回程度まで散布を少なくしている農家もあります。
もちろん農薬も安全なものを使っていますし、 収穫の1ヶ月から3ヶ月前には散布を止めていますよ。
5月中旬 授粉(じゅふん)
ほとんどのりんごは、同じ品質の花粉がついても実になりません。
そのため、マメコバチというハチを使って他の品種の花粉をつけてやります。
6月〜7月 摘果・実すぐり(てきか・みすぐり)
りんごは、1つの株に5つくらい花が咲き、全部実にすると小さなりんごしかできず、さらに、栄養が足りなくたって、来年の花ができなくなってしまうんです。
なので、大きくて美味しいりんごをつくるために、3~5株に1つの実になるようにいらない実を取ってしまいます。花の時期に花を摘むことを摘花と言います。
6月中旬〜7月中旬 袋かけ(ふくろかけ)
着色を良くするために行います。以前は実を病害虫の被害から守るために袋をかけていたんですよ。
8月〜9月 袋はぎ(ふくろはぎ)
早生種で8月、中~晩生種の場合9月中旬から下旬に袋をはぎ、果実に日光をあてます。
9月〜11月 葉とり・玉まわし(はとり・たままわし)
りんごの実全体に太陽が当たって、色がきれいにつくように手入れをします。
葉とりは、りんごの実に日影をつくる葉を摘み取ることで、玉まわしは、 りんごがまんべんなく太陽に当たるよに、りんごの実を回転させる作業です。
このほかにも、新しく伸びてきたいらない枝を切ったり、支枝入れ・枝吊りをしてりんごが大きくなって枝が下がるのを防ぐ作業も行います。
収穫(しゅうかく)
このようにして、一年間手間ひまかけられて育てられたりんごは、8月から収穫がはじまります。
りんごにキズがつかないよう一つ一つていねいに収穫しています。